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活動報告

HICEスタッフによるイベントレポートなどの活動報告をお届けします。
…公益財団法人 浜松国際交流協会  …浜松市多文化共生センター
…浜松市外国人学習支援センター

 

外国にルーツを持つ青少年のための仕事発見セミナー (2019/08/28)

 7月17日(水)、外国にルーツを持つ青少年のための仕事発見セミナーを行いました。 浜松市の公立中学校に通う外国ルーツの生徒の高校進学率は80%を超えていますが、このうち約30%が定時制高校に進学しています。 これまでHICEでは、定時制高校における日本語教育の協力をしてきましたが、ここ数年、進路指導(とりわけ就職支援)についての相談が寄せられるようになりました。 元々勤労者の学び直しの意味合いが強い定時制高校では、卒業時の就職支援のニーズがなかったのが、外国籍生徒の入学率が高まり、その必要性が認識されるようになったそうです。
 外国籍生徒が、自身の将来に関するイメージを描きにくいと言われる理由の一つとして、保護者や親戚、友人の保護者など、周囲の大人から見聞きする仕事の職種や雇用形態が片寄っていることであったり、様々な職業に就いているロールモデルとの出会いが少なかったりするからと言われています。
そのような課題を受け、定時制高校の生徒に、まずは世の中にはいろいろな仕事があることを知ってもらうことを目的としたセミナーを行いました。 セミナーは、①キャリアコンサルタントからキャリアプランに関する講話を聞くことと、②浜松いわた信用金庫が実施するビジ
ネスマッチングフェアの見学ツアーに行くことの二本立てで行われました。
 昨年から2回目となる本セミナーは、浜松北高校定時制が学校行事として初参加し、他の学校の生徒らと合わせて99人が参加しました。 生徒の感想には、「様々な仕事があることを知った」「将来のことを考えてみようと思った」などのほか、教員の方々からも「日本語の必
要性を感じた」「来年も実施してほしい」などの声が寄せられました。
 目標を達成するためには個人の努力が必要なのはもちろんですが、子供や若者が安心して夢を描ける環境も必要です。 HICEは外国ルーツの若者支援施策の重要な柱においています。 今後も若者のキャリア支援事業を継続して取り組んでまいります。

 

外国人就学前の子育て支援事業 (2019/08/28)

昨年度に引き続き、ブラジル人託児所の保育環境の充実と保護者の意識向上への働きかけを目的とした事業を行っています。


【今年度の主な取り組み】

●ブラジル人託児所対象事業
①幼児教育専門家派遣によるアドバイス
②認可保育園での職員保育研修 
③ポルトガル語と日本語による「ストーリテリング」

●ブラジル人保護者対象事業
①浜松ブラジル人保護者の集い 
②妊婦さんのための勉強会 
③子育てについての講演会

7月には日本人とブラジル人の幼児教育と心理の専門家を各託児所へ派遣しました。 現場に赴くことによって、託児所の園長だけではなく、スタッフとも話し合いができ、課題や悩み事、子どもへの指導方法のアドバイスなどを直接行う機会を作ることができました。

 

浜松市における地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業 (2019/08/28)

 2018年12月に「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」が成立し、在留資格「特定技能1号」「特定技能2号」が創設され、外国人労働者受け入れの拡大が始まりました。 また、2019年6月には、「日本語教育の推進に関する法律」が成立し、国や自治体には日本語教育の推進に関する施策を定め実行する責務があり、企業には雇用する外国人に教育機会を提供するよう努める責務があると、初めて在住外国人に対する日本語教育について国の指針が示されました。
 このような政府の動きのもと、「浜松市における地域日本語教育の総合的な体制づくり推進事業」が文化庁補助事業として採択され、HICEはこれを市から受託し事業を進める事となりました。 事業の主な内容は「地域における日本語教育に関する実態調査」と「その結果を踏まえた計画策定」の二つです。 今年度策定した計画、
次年度以降の体制づくりに反映される予定です。

 調査は①これまで地域の日本語教育を支えてきた日本語学習支援団体の実態調査及びそこで日本語を学ぶ外国人の実態調査 ②外国人材の活用に関する企業の実態調査 ③外国人学校高等部に在籍する生徒の日本語使用状況に関する実態調査の予定です。
 これまで、定住外国人への日本語教育は、受け入れた地域が中心となって進めてきましたが、日本語教育に関する法律が公布・施行された事に伴い、国・地方の役割が明確となり、予算の配分とさらなる進展が期待されます。 多文化共生先進都市である浜松市においても、今後どのような日本語教育がどういう形で展開されると
良いのか、地域・企業・行政が連携し、役割分担をしながら推進できるよう、まずは調査により現状を明らかにしてまいります。

今後どのような日本語教育が地域で展開されると良いのか考えます。
今後どのような日本語教育が地域で展開されると良いのか考えます。
 

7月27日(土)、「インドネシア人女性から 学ぶハラル料理」を開催しました。 (2019/07/27)

浜松在住のインディさんとレニさんから、ミーゴレン(焼きそば)とガドガド(温野菜サラダとピーナツソース)を教えていただきました。
浜松インドネシア友好協会事務局の木下さんは「ボクでも作れるくらい簡単です!」と豪語していらっしゃいましたが、参加者からは、「意外と難しい!」との声も。 調理前には、ハラルの説明や市内でハラル食品を買えるお店の紹介もしていただきました。
レニさんのユーモアあふれる説明や遠州弁に笑い声があがり、参加者のみなさんもSNSでつながる様子も見られ、次の交流につながりそうな楽しい予感がした時間となりました。

 

身近な地域や仕事現場から多文化を学ぶセミナーを開催 (2019/07/23)

 2018年末から、外国人の新たな受入れや共生への取り組みについて国の施策が大きく動いています。 4月からは新しい在留資格「特定技能」が施行され、労働者として外国人を受け入れる試みが始まりました。 また、「外国人材の受入れと共生のための総合的対応策」が国の主導で始まりました。
 そこで、改めて浜松市でもより多くの市民に多文化共生について理解していただき、また、外国人住民との共生の地域づくりを支えている関係者の方たちの活動を応援するために、2本のセミナーを開催しました。

7月6日「何が変わる!? 外国人労働者受入れ拡大~大学教授が解説します~」

講師に静岡文化芸術大学の副学長、池上重弘教授を迎え、これまでの外国人受け入れの現状と新しい在留資格「特定技能」がどのように地域に影響をもたらすか、ということをお話しいただきました。
 また、自治会の役員の方向けの地域共生自治会会議も兼ね、佐鳴湖西岸団地の市営・県営住宅副会長である野中康司さんに自治会での取り組みも語っていただきました。
 「池上先生の話はとても分かりやすく、肌で感じていたことが数値や政策の動きなどで知ることができた」「自治会の話は、日本人も外国人も誠実に向き合うことが大切だと思った」と約170名の参加者は熱心に耳を傾けていました。

7月23日「外国人住民への 効果的な支援サービスとは 実務セミナー」

 外国人住民に関わる現場の実務者を対象として、「浜松市の外国人住民の現状と多文化共生施策・HICEの取り組み」「異文化を理解するとは~外国人の考え方」「やさしい日本語~コツを知って使えるようになろう」の3部構成で開催。 当日は、市役所等の公的サービスの窓口や、社会福祉協議会、民生委員、保護司、保育や介護サービスなどの社会福祉分野の141名が熱心に耳を傾けました。 初めての試みでしたが、「日本語教室や通訳紹介などのサービスを利用しようと思った」、「『外国人』や『〇〇人』として一括りにしてしまっていることに気づいた」、「『やさしい日本語』はワークショップ
形式で分かりやすくすぐに実践できそう」、など多くの学びがあるセミナーとなりました。

 

高校生のための就職応援セミナー in 静岡県立浜松大平台高校 (2019/07/01)

 HICEでは外国にルーツを持つ若者のキャリア支援事業を行っていますが、その一つとして、7月1日、静岡県立浜松大平台高校の定時制課程の授業の中で、約150名を対象に「高校生のための就職応援セミナー」を開催しました。 プログラムは3部構成で、まず、正社員で働く意義についての講話、そして先輩の体験談、最後に6社の企業紹介と続きました。 ここでは2人の先輩の体験談を紹介します。

●スロエタ・ジョセフさん
 「中学生の頃は全然勉強できなくて。 それでも、高校には入学できたんだから、今回は勉強してみようと、部活も運動部はやめて、とにかくがむしゃらに頑張ったんです。 でもやってもやってもなかなか点数が取れない。 そんな中、高2の2学期の日本史のテストで72点を取ったんですよ。
平均点も超えていて。 先生、これ、本当にオレの答案ですかって確認したくらい。 そこからかな、やればやるほど点数が取れるようになって。 一番長く勉強したのは、夕方の5時から夜中の3時くらいまで、ずーっと。」
 「でも、つらいこともありました。 一番つらかったのは、家の経済的事情で食べられない時期があったことです。 アルバイトもしてなんとかしたんですけど、そのままアルバイトに溺れてしまうのはいけないと思って、ある程度のところで勉強に切り替えました。自動車整備士になろうと思い、短大に入るために勉強したんです」
厳しい経済状況の中で、進学をあきらめ家族のためにアルバイトを続けるという選択肢もあったというジョセフさん。 多くの若者たちがどうしようもない事情の中で手っ取り早くお金を稼ぐ方向に流されることが多い中、彼が選んだのは進学、資格取得という道でした。 愛知工科大学自動車短期大学で自動車整備士2級の資格を取得後、就職先を選ぶ時期になりました。
 「仕事は趣味じゃない、『やりがい』で選ぶものだと言われて。 それで、一番社会貢献できそうな、物流を支えるトラックの整備士という道を選んだんです」。 そして、この4月からはいすゞ自動車中部㈱で働いています。
 ペルールーツで浜松に生まれ育ったジョセフさんの職業人生は始まったばかり。 仕事は充実しているという彼の言葉を、高校生たちはしっかりと受け止めていました。

●立花チアゴさん
 ブラジル・サンパウロ生まれで11歳で来日した立花さんは、ブラジル人学校を経て日本の公立中学校に編入し、日本語の習得に非常に苦労をしたと話をしてくれました。
 「全く日本語ができなくてとにかく大変でした。 でも、中学3年生になる頃には日本人の友人もでき、なんとか頑張ることができました。 高校には行った方がいいと先生から強く勧められ、定時制高校に進学しました。
高校ではサッカーをがんばり、定時制の静岡県選抜に選出され、尊敬できる先生にも出会うことができ、充実していました。 卒業後は、両親が勤めていた鉄工所に就職をしました。 その鉄工所には両親を含め、家族ぐるみでお世話になっています」。 
 社会人としてすでに10年以上勤めている立花さんは職場でもすっかり仕事を任されています。「 あまり大きくない会社なので、自分にいろいろ任されています。 何か問題があって社長に相談しても、意見を求められて、こうした方がいいんじゃないか、と言うと、じゃあ、それでやってみて、という感じで。 単純なラインの仕事とは違って、一人で何でもやらなくてはいけなくて、でも、今何が必要かを考えて仕事ができるのでやりがいがあります。 新人の教育係もやっています。 今頑張っていることは、不良品を出さないこと。 不良品を出さないということは会社の信頼を裏切らないということで、それがいい仕事につながり、いい給料につながり、いい生活につながると考えています」。
 立花さんは仕事のほかにも地域活動やボランティア活動に多く携わっています。「 磐田市の若者ネットワークの活動や、磐田市国際交流協会で日本語教室の補助をやったり、地元では消防団もずっとやったりしています。 特に自分が日本語ができなくて大変な時期があったので、日本語を勉強している外国人のために何かやりたいと思っています」。 地域での仲間との交流も楽しく、充実した生活ぶりが垣間見えました。
 セミナーに参加した高校生たちが、毎年一番集中して耳を傾けてくれるのは、この先輩の体験談です。「 正社員として自分の仕事に誇りとやりがいを持って働いていることが分かりました。 自分もがんばろうと思った」という感想が多く聞かれました。

スロエタ・ジョセフさん
スロエタ・ジョセフさん
立花チアゴさん
立花チアゴさん
 

U-ToC多文化体験講座 「校外学習 おしゃべりタイムと浜松まち歩き」 (2019/05/29)

5月29日(水)、浜松市外国人学習支援センター(U-ToC)でおしゃべりタイムを主催するボランティアの方々が先導し、日本語を学ぶ学習者など総勢31人がおしゃべりしながら浜松の街中の散策を楽しみました。
まず初めにThe GATEに立ち寄り浜松の新旧情報を学びました。 その後、乾物屋の松作商店で鰹節削り体験を楽しみ、五社神社へ。 参拝後は図書館へ行き、外国語図書を発見。 それから、皆で最終目的地の浜松城へ行きました。
学習者らにとっては初めて訪れた場所が多かったようで、浜松市の魅力を発見した一日になりました。

 

ゆれるアイデンティティ アートで多文化社会を考える~移民社会オーストラリアからゲストを迎えて~ (2019/04/20)

 4月20・21日に浜松市鴨江アートセンターで、「ゆれるアイデンティティ アートで多文化社会を考える
~移民社会オーストラリアからゲストを迎えて~」を開催しました。
 1日目は、オーストラリアのメルボルンからイミグレーションミュージアムのプログラム・コーディネーターのジャン・モロイさん、作家・弁護士のアリス・プンさん、モナシュ大学教授の岩渕さんをお迎えし、浜松からは美術家の乾久子さん、写真家のジェシー・ロビンスさん、ミュミュ・ワークショップ主宰のロビンスさよりさんご夫妻をお迎えし、トークやワークショップを開催。
 2日目は、植野聡子さんファシリテートによるまちづくりワークショップを開催、浜松ロータリークラブのご協力でコンテストと表彰式を行いました。
 初日は、定員を超える来場者があり、終了後も若者たちが会場に残っておしゃべりに夢中になっている姿が見られるなど、初の鴨江アートセンターとのコラボイベントは大成功に終わりました。

外国ルーツの若者が企画したあつまりでは、遅くまでおしゃべりが盛り上がりました
外国ルーツの若者が企画したあつまりでは、遅くまでおしゃべりが盛り上がりました
くじ引きドローイング
くじ引きドローイング
ロビンスさんワークショップ「つくろう!新しいカードゲーム」
ロビンスさんワークショップ「つくろう!新しいカードゲーム」
 

日本での老後生活に備えるためのセミナー Preparando-se para a Terceira Idade no Japão (2019/04/14)

4月14日(日)に「日本での老後生活に備えるためのセミナー」を多文化共生センターで行いました。
静岡県内外から60名以上の参加者が集まり、日本とブラジルの社会保障や日本の年金制度、デイ・サービスや介護施設と老後と家族との関係などについて学びました。 参加者からも多くの質疑が交わされ、とても有意義な機会となりました。

Em parceria com o Fuxico Brasil realizamos, no dia 14 de abril, o seminário “Como Preparar-se para
a Terceira Idade no Japão”, com a presença de mais de 60 pessoas no Centro Intercultural de
Hamamatsu!!

 

浜松市における多文化共生の現状と課題 ~2018年度意識実態調査の結果から就学・子育て支援を考える (2019/03/31)

3月15日に、外国人学習支援センターで行われたシンポジウムには、市内外から77名の方々にご参加いただきました。
参加者を交えたディスカッションでは、調査内容や取組について質問や意見が多く寄せられ、活発な意見交換となりました。
最後に、首都大学東京の丹野教授より、「外国人支援は国からのトップダウンではなく、受け入れる地域の実践から拡大できる」と力強いメッセージをいただき、支援者らから勇気づけられたという声があがりました。

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