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外国人雇用サポートデスク就職マッチング事例

浜松市外国人雇用サポートデスクで就職マッチングを行った方々の紹介です。
自分の能力を活かして、様々な職場でご活躍されています。

CADの技術を生かして就職を決めました

シュレスタ・ビゲスさん
浜松情報専門学校2021年3月卒業予定

― ビゲスさんは、ネパールで高校を卒業してから浜松日本語学院に留学でいらっしゃっていますが、なぜ日本に来ようと思ったのですか?
叔父が浜松の向宿で「ナンセンター」というインド・ネパール料理店を開いていて、子どもの頃から日本はいいところだと聞いていたので来てみたいと思っていました。 IT関連の仕事をしたいと思っていたのですが、日本なら実現できるのではないかと思って、留学を決めました。

― 浜松に暮らして4年ということですが、感想を教えてください。
浜松は住みやすいですね。岐阜の白川郷をはじめ、名古屋、大阪、東京など各地に遊びに行きましたが、都会過ぎず、田舎過ぎず、アルバイトの仕事も見つかりやすくて暮らしやすいです。 アルバイトは、工場からレストランの接客までいろいろ経験しました。 今は居酒屋でシフトリーダーとしてアルバイトに指示を出す立場としてもがんばっています。

― この4月から(株)NSTという製造業の会社で正社員として就職されることが決まったということですが、抱負を教えてください。
日本語学院でN2を取得して卒業後、同系列の専門学校の浜松情報専門学校(CAD科)に進学し、CAD2級の資格も取りました。 この3月に卒業予定です。せっかく学んだCADの技術を生かせる職場だと思っていますので、一生懸命働いて、より高い技術を身につけたいと思っています。 将来は日本でずっと働くかもしれないし、ネパールで役立つ技術力を身につけて帰国することも一つの選択肢だと思っています。 でも、CADの技術は簡単ではないので、まだまだ勉強することはたくさんあります。 しばらくはこの会社でがんばって働きたいと思っています。

真面目でまっすぐなまなざしを持つビゲスさん。 休日はYouTubeでインド映画を観て息抜きするのが楽しみだとか。 これからの浜松での活躍が楽しみです。

自分を成長させてくれる浜松の会社に転職

チャン スアン クィさん
株式会社小澤土木(2021年4月~)に正社員採用

― ベトナムでは日本で働きたい人のために仲介業者が日本語教室を開催し、面接や履歴書の書き方の指導もしてくれるそうです。 クィさんもハノイの土木大学を卒業後、ベトナムで数年働いてからその制度を活用して横浜の会社に就職されたようですが、今回、なぜ浜松の会社に転職を決めたのでしょうか?

以前働いていた日本の会社は、外国人従業員の入れ替わりが多く、外国人が長く働くことをあまり想定していないように感じました。 私も転職を考えていたところ、日本人の友人がたまたま浜松出身で、このサポートデスクを教えてくれました。 ここで紹介された浜松の会社に転職するかとても迷いましたが、今はとてもよかったと思っています。 給料面だけでなく、人間関係がとても温かいですし、なんといっても、入社してこの1か月間だけでどんどん研修を受けさせてくれて、2つも資格取得させてくれました。 会社全体が社員の成長とふさわしいポジションを考えてくれていることを感じます。 また、自分も日本の会社やビジネスマナーについての研修を受けましたが、日本人社員の方も逆にベトナムのことを学ぶ研修を受けてくれたと聞きとても嬉しく思っています。

― 日本や浜松の暮らしはいかがですか?
日本の景色はとてもきれいです。 特に浜松は自然がきれいですね。 浜名湖や遠州浜も好きですし、掛川に行ったときには茶畑がとてもきれいでした。医療保険の仕組みが整っているところも素晴らしいです。 コンビニよりもクリニックが多い、と友だちと冗談で言っていますが、気軽に医療が受けられるので助かります。

― これからやってみたいことや夢はありますか?
私は、勉強することがとても好きです。 例えば語学にも興味がありますので、浜松ではさっそくブラジル人にポルトガル語を教えてもらいました。 いろいろな人と会うことも好きです。 休日は近所のスポーツジムなどで日本人だけでなくいろいろな国の人と交流をします。 これからやってみたいのはゴミ拾いの活動です。 ベトナムでも環境をきれいにする活動に関わっていました。 まちをきれいにする活動をしながらみんなでおしゃべりをするのは楽しいですね。 今後は、できるだけ長く日本で働きながらたくさん資格もとって自分を成長させ、将来的には自分で会社を興してみたいとも考えています。

クィさんには、さっそく遠州浜のビーチクリーン活動を行っている市民グループを紹介しました。 おすしやそばなど麺類が好き、というクィさん、一緒に話を聞いていたインターンの大学生もとても刺激を受けていたようです。

『デカセギ』から正社員を目指して

神崎 洋平さん
遠州信用金庫(2020年8月入社)

― 初めて来日したのは2004年。 ブラジルの高校を17歳で中退し、6年間日本の工場で働き実家の家業のために送金したという神崎さん。 その後ブラジルで高校を卒業、大学で学んだマーケティングを活かして銀行などで働いた後、2019年に再来日し派遣で工場勤務を続けていたが、昨年のコロナ禍で失職。これを機に、派遣をやめようと思い、HICEの雇用サポートデスクの扉をたたいたそうです。

来日してからずっと派遣社員として工場勤務でしたが、工場の仕事は職場が変わっても基本的には毎日同じ仕事の繰り返しでしたので、成長を感じることができませんでした。 ブラジルで学んだマーケティングやグラフィックデザイナーとしての仕事の経験を活かしたいと考え、派遣契約が切れたのを機に、HICE雇用サポートデスクに相談をしました。 そこで紹介されたのが遠州信用金庫の仕事です。 就職後、地域サポート部に所属し、日本人顧客をターゲットとしたチラシやSNS配信の動画作りを担当してきました。 今年6月にはデジタル推進部へ異動し、チラシや動画の作成のほか、新たな業務にも取組み始め、いろいろな経験を積んでいます。遠州信用金庫での仕事は、上司や同僚とコミュニケーションを取りながら進めていくことが多く、日本語も上達しました。職場では職員の皆さんがとても優しいですし、3歳の娘が体調を崩したときも問題なく有給休暇を取ることができ、家族との時間も十分とれるので、とても働きやすく満足しています。

― これからずっと日本で暮らす予定ですか?
今のところ、ブラジルに帰る予定はありません。 日本語も、ずっと独学でしたが最近はオンラインのプライベートレッスンを活用して学んでいて、今度、日本語能力試験のN3を受ける予定です。 妻もJICEの日本語教室で勉強しているところです。私は日系3世でお祖父さんが小田原の出身です。 浜松市に来たのはブラジル人が多いので妻のことを考えて暮らしやすいだろうと思ったからです。 でも、ブラジル
人ばかりでかたまってしまうと日本語を覚えなくても済んでしまうので、それはよくないと感じています。

― 休日はどのように過ごしていますか?
趣味は旅行です。 今はコロナ感染症拡大で行けないですが、以前は県内では箱根や富士五湖、県外では東京や大阪などに遊びに行きました。 これから京都や沖縄にも行ってみたいです。 今のところは、毎週末、家族で公園に行ってリラックスしたり、教会にも通っています。 自分にとってプライベートと仕事のバランスは大切ですが、やっぱり経験を積むことができて自分が成長できる仕事ということが一番重要なポイントですね。

神崎さんのように、ブラジルで学んだ専門やブラジルでの仕事の経験を活かして正社員を目指して働きたい、という方はまだまだ多くいらっしゃるのではないでしょうか。 HICEの雇用サポートデスクでは、そのような方をこれからも応援していきたいと考えています。

自分を律する日本の考え方に共感

ムハンマド・ヌルファジリさん
イハラ製作所(2021年4月入社)

― 高校時代に外国語の授業で習った日本語がきっかけで日本に関心を持ち、大学では日本語を専攻。 静岡大学には情報学部の修士課程に留学、今春、浜松市内の会社に就職をしたファジリさんにお話をうかがいました。なぜ静大に留学したのですか?

浜松との縁は、実は大学生の頃までさかのぼります。 大学生時代の2015年、日本政府主催の対日理解促進交流プログラムJENESYSの参加者として選ばれて、2週間ほど来日して東京などを訪問しましたが、ホームステイは浜松市だったのです。 このときの経験で、日本社会の秩序だったところや日本人が時間を守るなどルールに厳しいのは、上から強制されていやいや従っているのではなく、自分で自分を律していることを学び、その精神はとても素晴らしいと思いました。 それから日本に行きたいと強く思うようになり、岐阜大学での1か月の短期留学なども経て、2018年に静岡大学に留学をしました。 静大に決めたのは、先輩が既にここに留学していたことも大きかったです。静岡大学大学院では、情報学部の社会情報学科で学びました。 言語学が専門です。 コンピュータで使用するアプリなどもいろいろ学んだので、情報系の知識を生かして、日本の会社で仕事をしたいと思い、今の会社に入社を決めました。

― 今の会社の仕事はいかがですか?
今の会社はインドネシアに工場があり、インドネシア勤務の経験を持つ日本人社員の方も多く、自分のことを理解してくれる社員の方が多くいますので、周りの環境はとてもいいです。 現在、会社全体の仕事を知るためにいろいろと経験して、新しいことをたくさん覚えています。 早く一人前になって会社へ
貢献できるようがんばります。

― これからずっと日本で暮らす予定ですか?
できればずっと日本で働いて暮らしていきたいと考えています。 コロナ禍ということもあり、同年代の日本人と知り合う機会が少なくて、それが少し寂しいですが、大学時代の日本人の友人とはときどき会って楽しんでします。 日本では、努力をすれば報われるという考え方があり、みなさん一生懸命働いているので、自分も努力をしていきたいと思っています。

― 休日はどのように過ごしていますか?
趣味はケーキ作りです。 ケーキと言っても、インドネシア風のケーキで、キャッサバ芋を使ったケーキや、パンダンというハーブを使った緑色が鮮やかなケーキや、日本でいうなら草餅のようなものを作ったりします。 日本では緑色のケーキは珍しいので、よく作って食べてもらいます。 将来は、仕事もしながら、インドネシア風ケーキを売るのも面白いと思っています。

ファジリさんはこれから日本の友人も増やして、仕事もプライベートも充実させていきたいとのことでした。 HICEとしても日本社会の良さを客観的に伝えてくれるファジリさんのような方と日本の若い人たちが交流する場を創っていけたら、と思いを新たにしました。

会社全体で外国人理解を進める機運を感じています

パチェコ・レイセルさん
(株)丸八アセット・マネージメント(2021年4月入社)

― 日系三世のパチェコさんは8歳で家族と来日、磐田市内の公立小・中学校で学び、中学
校3年生で再びペルーに戻った後、ペルーの大学で経営学を学び、卒業後は主に銀行で働い
ていました。 日本人女性と結婚、2018年頃から日本に生活の本拠地を移していろいろな仕事
をしながら、自分のこれまでのキャリアを生かしたより安定した仕事を探していたそうです。

2018年に来日してからは派遣社員として工場勤務をしながら事務職の仕事も探していました。
2020年にコロナ禍で契約が更新されなくなったとき、偶然、HICEのスペイン語・ポルトガル語相談員の募集を知り、応募しました。 HICEでは、スペイン語、ポルトガル語、日本語を生かして生活相談や受付、SNSでのスペイン語による情報発信などを担当しました。 ここで初めて日本の組織の中で事務職として経験することができたと思っています。 ただ、この仕事は臨時的なポストだったので、HICEの雇用サポートデスクに相談したところ、現在の会社の求人を知りました。 不動産業界は初めてで多少不安もありましたが、正社員での募集ということや新しい業界でチャレンジしてみたいという思いが強かったため、紹介していただき、今に至っています。

― 現在はどのようなお仕事をしていますか?
リーシング課に配属され、現在の仕事でも、スペイン語、ポルトガル語、日本語を生かして賃貸物件を探している方に案内をし、契約を行う仕事をしています。 私のミッションは「外国人入居者を増やす」ことです。 先日、初めてブラジル人のお客様の契約が成立し、とても喜んでいただきました。大家さんが外国人入居者に対して、言葉や文化、マナーの違いなどで不安を抱えている場合がありますが、言葉が理解できるかどうか一つとっても人によるので、「外国人」とひとくくりにせずに入居希望者を見ていただくことや、何かトラブルがあったときには間に入って解決していく仕組みを作るなど、これから取り組んでいこうと思うことはたくさんあります。

― 仕事をする上で大変なこと、逆にやりがいのあることは何ですか?
お客様向けの敬語が難しいので、日々勉強中です。 社内では自分が初めての外国にルーツを持つ社員ということで、会社全体で外国人を理解していこうという機運が高まっているのは嬉しいことです。 また、自分が外国人の社員であっても、日本人のお客様の信頼を得て契約までつながったときはやりがいを感じます。今後はもっと外国人に弊社を知ってもらい、スペイン語やポルトガル語を使って外国人の入居者を増やしたいと考えています。

― お休みの日はどのように過ごしていますか?
小さな娘が2人いるのですが、家族と公園に散歩に行ったりしてゆっくり過ごします。私にとって今は家族が一番大切です。 また、浜松の中で日本の文化が堪能できるようなスポットに行くのも好きです。
先日は龍潭寺に行ってきました。一方、子どもたちにはペルーの文化も伝えていきたいので、家の中では子どもたちにはスペイン語で話したり、ペルーならではの年中行事を取り入れたりしています。 これからちょうどクリスマスなので、楽しみですね。

パチェコさんのように新しいチャレンジをして日本で正社員として活躍したいという方はまだまだ
多くいらっしゃると思います。 HICEの雇用サポートデスクでは、そのような方をこれからも応援し
ていきたいと考えています。