園や学校で出会う外国ルーツの子どもや保護者に、
「どこから来たのだろう?日本語は話せるのかな?」と気になりながらも日々が過ぎ、
気づけば卒園や卒業の日を迎えてしまった─ そんな経験はありませんか。
心のどこかでつながりたいと思いながらも、一歩を踏み出すのは容易ではありません。
そうした思いから、今年度の「ブリッジビルダー育成講座」は、
「外国ルーツの子・保護者との懸け橋になろう」をテーマとして連続講座として企画しました。
募集開始から間もなく50名の定員に達し、市民の皆さんがこの課題に強い関心を寄せていることを実感しました。
第1回は、旧ソ連で生まれ、日本を含む6か国で転校を繰り返したキリーロバ・ナージャさんを講師に迎えました。
言葉が分からないまま教室に座っていた経験や、「日本の学校の“普通”は決して世界の普通ではない」という気づきを語ってくださり、
その率直な言葉は参加者に大きな衝撃と深い共感を与えました。
第2回は、来日したばかりの中学生に初期日本語を教える「江南教室(にじ)」の亀久保先生と、
外国ルーツの子どもの就学支援を担うHICEの橋本ソナイラが登壇。
浜松市の教育現場のリアルな状況や支援の工夫、子どもたちへの思いを熱く語ってくれました。
そして第3回は実践編として、小グループに分かれ「どうしたら自分が懸け橋になれるのか」を話し合いました。
保護者、教員、支援者など立場は違えども、「何か力になりたい」という思いが重なり合い、
時間が足りないほど語り合いが続きました。
外国ルーツの人々に、まずはやさしい日本語で声をかけてみる。
その小さな一歩から、きっと新しい出会いや温かなつながりが生まれるはずです。

(1回目講師)

(2回目講師)

(2回目講師)

(3回目講師)

