近年、浜松市に増えてきているイスラム教の住民や旅行者のために、
私たちは何ができるのでしょうか?
このような問いのもと、7月31日にセミナー「がんばらないムスリムフレンドリー」を
クリエート浜松のホールで開催し、60名が参加しました。
浜松市国際課の課長から、市内に住むムスリムの国別人数や高度人材・
インバウンドの動向、行政の支援体制について紹介いただいた後、
第2部では、名古屋モスクのクレシ サラ好美さんが登壇。
ハラルやラマダンの基礎知識から、他地域の対応事例、
そして浜松の店舗でもできるちょっとした配慮までお話してくださいました。
「すべてのムスリムに完璧に対応することが目的ではなく、
情報をきちんと提供し、利用する人が自分で選べる環境をつくることが大事」と
いう言葉に、参加者の多くがハッとさせられたようです。
第3部は、磐田市でハラルベーカリーを営むノビタ ベテ コサシさんの体験談。
開業のきっかけや、ムスリムとしての暮らしで感じる課題を、
温かくユーモアを交えて語ってくれました。
特に、学校給食や礼拝場所の問題に地域の人々が協力してくれたエピソードには、
会場中が共感と感動に包まれました。
質疑応答では、たくさんの質問やコメントが飛び交い、
参加者の中にあった「ムスリム対応って難しそう…」
という漠然とした不安や誤解が少しずつ解けていく様子が伝わってきました。
知識を得るだけでなく、イスラム教徒の価値観や日常の背景にふれることが
できた今回のセミナーは、とても意義深い時間となりました。
HICEのHP(HAMAPO)では、市内のハラル食材店やムスリムフレンドリーなレストランを
取材し紹介しています。ぜひご利用ください。こちらからご覧ください。


