2024年11月11日(月)14時~17時
クリエート浜松2階ホールにて開催
これからの外国人材雇用に必須なのは「賃金」や「労働条件」だけでなく、「生活」という視点だった。技能実習制度から育成就労制度へと変わっていく過渡期の今こそ考えたい、日本の外国人材雇用の実態とは?現在外国人材を雇用中、または今後雇用予定の全ての企業・事業所担当者への緊急提言。
第一部:
基調講演:外国人材の現在~労働者として生活者として~
トヨタ財団助成の調査から得られたデータに基づき、神林龍教授が外国人材の「現在」を解きほぐす。
トヨタ財団助成プロジェクト【科学的根拠に基づいた外国人材政策立案のための共創プラットフォーム】
大規模追跡パネルを通じて、技能実習生・特定技能外国人材の全体像を示し、科学的根拠に基づいた外国人材政策への提言を行うことを目的としたプロジェクト。令和6年5月の入管法改正にかかる衆議院法務委員会でも調査結果が引用されるなどの注目を浴びている。
講師:神林龍氏
武蔵大学 経済学部教授 東京大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。専門は労働経済学。スタンフォード大学経済学部客員研究員、一橋大学経済研究所教授等を経て2023年より現職。2020年に学士院賞、2021年に日本経済学会石川賞を相次いで受賞。著書に『正規の世界・非正規の世界』、共著に『日本の外国人労働力』等。今回のプロジェクトでは 研究グループの代表を務める。
第二部:
トークセッション:外国人材の未来~浜松市民として~
竹村寿文氏
花島隆是氏
神林龍
佐伯康考氏
外国人材を採用する事業所はどのような姿勢で迎えているのか。市内事業所と「未来」の雇用を考える。
パネリスト①:竹村寿文氏(社会福祉法人三幸会 理事長)
1988年大学卒後、日星電気株式会社にて約20年間技術畑に在籍。 ベトナム・中国など海外工場にて技術移転と組織管理に従事。 2008年より社会福祉法人三幸会に入職し、同年事務長就任、 2013年に理事長就任し現在に至る。 浜松市老人福祉施設経営者協議会会長、静岡県国際介護人材サポート センターアドバイザー、社会福祉法人茗荷会理事を兼務。
社会福祉法人三幸会
浜松市中央区大平台に本部を持つ介護福祉事業所。昨年、創立50周年を迎えた。2021年より外国人採用を開始し、日本語学習の支援の他、各種イベントを開催するなど歓迎している。6カ国、計16名を雇用中。
パネリスト②:花島隆是 氏(株式会社マルハナ 代表取締役社長)
浜松南ロータリークラブの活動を通じて、1977年よりアルゼンチン、オーストラリア、フランス、デンマークと4か国6名の交換学生海外青年招待学生をホストファミリーとして受け入れ。現在もSNS等を通じて交流を続けている。
株式会社マルハナ
浜松市中央区卸本町で建設業を営む。2018年にフィリピンの技能実習生を初めて雇用。全員が特定技能に在留資格を変更し現在も活躍中。生活面のサポートも手厚く、今年はミャンマー人3名を増員。
パネリスト③:神林 龍 氏 (武蔵大学 経済学部教授)
東京大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。専門は労働経済学。スタンフォード大学経済学部客員研究員、一橋大学経済研究所教授等を経て2023年より現職。2020年に学士院賞、2021年に日本経済学会石川賞を相次いで受賞。著書に『正規の世界・非正規の世界』、共著に『日本の外国人労働力』等。今回のプロジェクトでは 研究グループの代表を務める。
モデレーター:佐伯 康考 氏(静岡文化芸術大学 文化政策学部准教授)
東京大学大学院医学系研究科特任助教、大阪大学大学院国際公共政策研究科特任准教授等を経て現職。経済学博士。著書に『国際的な人の移動の経済学』など。浜松市外国人子供支援協議会委員、静岡県多文化共生審議会委員。