HICEでは毎年、市内の自治会役員の方などを対象とした研修及び情報交換会「地域共生自治会会議」を開催しています。
今年度は7月26日(土)に「浜松市で暮らす外国人事情と災害時の対応」をテーマに実施しました。
浜松市にはブラジル、ベトナム、フィリピンなど約3万人以上の外国人が暮らしており、
地域に根ざして生活する一方で、言語の壁や情報の不足により、
行政サービスや防災情報へのアクセスが困難な状況も見られます。
特に災害時には、避難情報や支援体制が十分に伝わらず、取り残されるリスクが指摘されています。
会の冒頭では、浜松市に暮らす外国人事情の紹介のほか、
外国人防災リーダーを代表して3名が自己紹介しました。
その後は、各地域で困っていることや災害時の対応について意見交換を行い、
多言語での案内や防災訓練への参加促進など、
地域全体で協力し合う体制づくりの必要性が再確認されました。
「日本人も外国人も仲良くしたいという気持ちは同じ」
「コミュニケーションがとれてこそ防災訓練や祭りがある」
など活発に意見が出され充実した会となりました。
当日ご参加いただいた自治会役員の方など約50名には、
災害時に避難所で使える「多言語指差しボード」(発行:自治体国際化協会)の一部を配付しました。
災害時のみならず、普段からも円滑なコミュニケーションをするためにご活用いただけます。
ご参加いただいた自治会の方、ありがとうございました。
これからもHICEは自治会の活動を支援していきます。


